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教員を辞めたい|元教員・現役14人が明かす残業代ゼロ・部活・モンペのリアル【ブラックな現実7つ】

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「教員はブラックだ」。最近はよく耳にする言葉です。でも、その”ブラック”の中身を具体的に言える人は、意外と多くありません。

元教員と現役、14人の話を並べてみると、「忙しい」の一言では片づかないものが見えてきました。ここでは、その中身を編集部の視点で7つに整理します。今、辞めるかどうかで揺れている人の、判断材料になればと思います。

残業代という言葉が、そもそも通じない

教員のしんどさを「残業が多い」と説明すると、半分しか伝わりません。正しくは、残業代という概念が制度としてほぼ存在しない。働くほど、時給が下がっていく世界です。

ある私立高校の英語教員は、自分の働き方を「寝ている時以外は仕事」と表現しました。授業や生徒指導が終わってから、やっと小テストの丸つけが始まる。それを家に持ち帰る。給特法で基本給に4%が上乗せされる代わりに残業代は出ず、平日の部活は実質ボランティア。現役教員は、その現実をそう語ります。残業代ゼロが辞める決め手になった、という元小学校教師もいました。

「だったら早く帰ればいい」。それが言えないのが、この仕事の逃げ場のなさです。

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顧問という名の、専門外のタダ働き

教員が消耗する時間の多くは、「教える」ことの外にあります。その筆頭が部活動の顧問。しかも、自分がやったことのない競技を任されることが珍しくない。

予備校講師に転じた元私立教員の職場には、野球未経験の野球部顧問も、サッカー未経験のサッカー部顧問も、当たり前にいたそうです。毎週日曜は対外試合で潰れ、振替休日も取れない。若手の間で「なんかおかしいよね」と囁かれていた、というひとことが、この歪みの本質を突いています。

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保護者対応は、もう”教育”の外に出ている

「多数決をやり直せ」。体験学習のリーダー投票で我が子が落選した2人の親が、LINEで示し合わせ、翌日そろって学校に乗り込んできた。教員歴30年の親を子の視点から描いた話に、その場面が出てきます。しかも最後に場を収めたのは、子どもたち自身でした。

問題は「困った親がいる」ことではありません。クレームの矛先が、授業や学級運営という本業そのものに突き刺さること。運動会の集合写真の写り方でも、大学で単位を落とした学生の親からでさえ、「弁護士に相談します」という言葉が飛んでくる。教育の中身ではなく、やり方が交渉のテーブルに乗せられた時点で、教える時間は残りません。

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同じ教壇に、”身分”の線が引かれている

「非常勤なのだから、わきまえろ」。生徒の目の前で、教諭からそう言われた人がいます。公立中学校の非常勤講師だったその人は、修学旅行にも体育会にも名前が載らない疎外感を語り、決定打をこう振り返りました。生徒に「差別はいけない」と教える教諭が、職員室では非正規を差別している、と。

私立高校で10年非正規を続けた別の人は、定期テストを1人で年に19回作り(2位の教員は9回です)、常勤試験に3年連続で落ち、最後は派遣切りで終わっています。同じ子どもの前に立ちながら、身分ひとつで見える景色がここまで変わる。この線は、外からはほとんど見えません。

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職員室の空気は、校長ひとりで決まる

学校は閉じた組織で、そのてっぺんにいる校長しだいで、空気がまるごと変わります。当たり外れの振れ幅が、民間より大きい。

田舎の公立中学校に移った元教員は、校長の言葉が絶対という空気の中で、女性教員のお酌強制や、新人が全力疾走させられるリレーを目の当たりにしました。改善を口にすれば「東京から来た人」と異物扱い。別の小学校教員は、査定を握る校長の「俺に逆らったらどうなるかわかってるな」という空気に削られていきました。10年勤めた中学教師が辞める決定打も、いじめ隠蔽の責任を校長が現場に押しつけた一件です。

上が理不尽でも、教室と子どもは待ってくれない。この板挟みが、まじめな人ほど深く傷つけます。

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本当にきついのは、仕事より”人”だった

意外かもしれませんが、業務量より同僚との人間関係で折れた、という声は少なくありません。しかも同じ教員でも、都会と田舎、私立と公立で、その温度はまるで別物だといいます。

都市部と田舎の母校、両方で小学校講師をした人は、都市部の職場の温かさと、母校の人間関係の冷たさの落差に衝撃を受けました。校区の学校を何十年もグルグル回る田舎のしがらみの中で、授業中の事故の処理を、担任の協力も得られないまま一人で抱える。行き着いた結論は、「同僚との人間関係が、すべてを決める」。制度の話をさんざんした後で最後に残るのがこれ、というのは、示唆的です。

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たいてい、”辞めてから”気づく

14人にほぼ共通していたのは、その職場の異常さに気づくのが辞めた後だ、ということです。渦中では、自分の頑張りが足りないだけ、と抱え込んでしまう。

新卒1年4ヶ月で退職し、放課後等デイに移った元教員は、収入は減っても後悔はないと言い切り、辞めることは逃げじゃないと結んでいます。事務職に転じて給料が上がり結婚もした人が、それでも、あの密度の高い時間がふと恋しくなる、と書いていたのも印象的でした。

一方で、辞めることだけが正解でもありません。現役の教員は、やりがいと過酷さが同じ顔をして毎日やってくる、と言います。大事なのは、限界まで一人で抱える前に、自分のいる場所を一度、外から眺めてみることです。

関連記事:コロナ禍に新卒で小学校教員になり1年4ヶ月で退職|放課後等デイに転職した今

教員を辞めたい、と思い始めたあなたへ

ここまで読んで、自分の職場のことだ、と感じた部分があったなら、それはあなたが甘いからでも、頑張りが足りないからでもありません。残業代の出ない働き方も、専門外の顧問も、身分の壁も、個人の努力ではどうにもならない部分が大きい話です。

辞めるにしても、続けるにしても、まずは一人で抱え込まないこと。今の職場の外にどんな選択肢があるのかを知っておくだけでも、追い詰められ方はずいぶん変わります。

困った時の選択肢

【もう限界で、辞める一歩が踏み出せない方へ】

校長や職場と直接やり取りするのがつらい状態なら、退職の意思を代わりに伝えてくれるサービスもあります。心身が限界に近いときほど、安全に抜ける手段を持っておくと気持ちが少し軽くなります。

弁護士が対応する退職代行に相談する(弁護士法人ガイア・性別不問)

そのほか、状況に合わせて選べる窓口を挙げておきます。

・辞めるかどうかも含めて、一度キャリアを整理したい20〜30代の方は

 → 転職前提なしで話せるキャリア相談(キャリート・22〜39歳)

・教員以外の仕事の年収や働き方を、まず知っておきたい方(正社員経験のある方)は

 → 他業界の口コミや年収を調べる(ワンキャリア転職)

・具体的に一般企業への転職を進めたい方は

 → 教員経験を活かせる求人を相談する(type転職エージェント・首都圏中心)

公的な窓口としては、総合労働相談コーナー(厚生労働省)や、よりそいホットライン(0120-279-338)が無料で相談に乗ってくれます。

教員という仕事の見え方は、立場や時期によって大きく変わります。働き方やキャリアの考え方に触れておくと、辞める・続けるの判断が少し立体的になります。

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持ち帰りの採点や教材研究で、夜遅くまで机に向かう日が続くと、目の奥の疲れがなかなか抜けません。少しでもやわらげたくて、蒸気で目元を温めるホットアイマスクを使っている先生もいます。

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