20年近く前の話になりますが、私は高校卒業後、地元の調剤薬局会社に新卒で入社しました。
社名こそ「調剤薬局」ですが、実際にはショッピングセンターや飲食店も経営している中規模の地元企業で、私が希望していたのは調剤事務の仕事でした。
ところが、いざ入社してみると、配属先は店舗販売員。
「調剤事務希望って伝えたよね…?」と頭が真っ白になりましたが、18歳の世間知らずだった私には、それを跳ね返す力はありませんでした。
そして配属初日に出会ったのが、1人目のお局だったんです。
📌 体験者プロフィール
・年代・性別:女性(体験当時18歳、現在は30代後半)
・前職:地元調剤薬局会社の化粧品販売員(新卒入社)
・前職の企業規模:中規模の地元企業(調剤薬局・ショッピングセンター・飲食店を経営)
・在籍期間:半年
・退職後:サービス業の事務職に転職、11年勤続
・体験時期:20年近く前
・体験形態:実体験ベース
※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。
1人目のお局|40代後半・独身・黒髪ロングの「圧」
最初に上司についたのは、40代後半で独身、黒髪ロングのストレートヘアをなびかせた女性でした。
口調は常に強くて、有無を言わせない。新人を「言われるがまま」動かすタイプの人です。
正直に言うと、当時18歳の私から見て、彼女の存在は恐怖でしかありませんでした。
彼女に言われるがまま、私は希望していなかった洋服店の販売員としてスタートを切ることになりました。
入社初日にして「辞めたい」と本気で思いました。
でも、社会人1日目で辞めるなんて選択肢は当時の私の頭にはなくて、ただ毎日出勤するしかありませんでした。
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勇気を出して異動希望を伝えた結果…2人目のお局登場
数週間が経って、私はついに勇気を出してもう一度「調剤事務がやりたい」と伝えました。
返ってきた答えは、「調剤の事務は足りてるから、隣の化粧品販売部門に行ってもらえる?」というもの。
調剤部の隣にある化粧品販売部門に異動になったまではよかったのですが、そこに待っていたのが2人目のお局でした。
40代の人妻で、全身をハイブランドで固めて、化粧品販売員らしい厚化粧。新人を見るなり値踏みするタイプの人です。
この上司は私を見るなり、周りの先輩に向かってこう言いました。
「こんな化粧気のない子を販売員にしていいの?」
本人を目の前にして、その発言です。
化粧品にまったく興味のなかった当時の私は、内心「興味ないのに配属したのはそっちなのに…」と思いながらも、何も言えず。化粧品の知識を一から叩き込まれる日々が始まりました。
「ぼーっとするしかない」休日|心が削られていった3ヶ月
化粧品販売の仕事自体は、たくさんの商品に触れるうちに「使ってみたいな」と思える瞬間もありました。
でも、それ以上に販売ノルマと商品知識を詰め込む疲れがピークに達して、休みの日は家でぼーっとするしかできなくなっていきました。
両親からは「もう辞めなさい」と毎日のように言われていました。
それでも、お局2人に「辞めます」と伝える勇気が出ず、ダラダラと3ヶ月ほど働き続けました。
救いだったのは調剤部の先輩と同期の存在
ただ、この会社で唯一の救いだったのが、調剤部の先輩たちと同期の存在でした。
調剤部の先輩たちはみんな優しくて、お昼を一緒に食べてくれたり、何気なく話しかけてくれたり、若い私のことをとても気遣ってくれました。
同期は6人いて、それぞれ別の販売員として働いていたので一緒に仕事をすることはありませんでしたが、休憩中に愚痴を言い合ったり、世間話で笑い合ったりできる仲間でした。
今でも連絡を取り合う同期との友情、18歳での社会勉強、そして多少だけど身についた化粧品の知識。
正直、この3つがなければ半年も持たなかったと思います。
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3人目のお局|社長の内縁の妻が現れた日
化粧品販売員として3ヶ月ほど経った頃、ある女性が店に現れました。
最初は「化粧品を買いに来たお客様」だと思っていました。でもその女性は、社長の愛人と噂されていた人でした。
後で知ったのですが、社長は離婚していて、彼女は内縁の妻という立場。経営にも関与している人物だったんです。
彼女は私を見て、ぼそっと一言。
「あー、この子か」
何の意味で言ったのか、20年経った今でも分かりません。
ただ確実に感じたのは、この人もまた、気の強さが滲み出ている女性だということでした。
3人のお局は実は派閥対立|連携の取れない会社の末路
そして後になって、衝撃の事実を知ります。
3人のお局は、それぞれ意見が合わず、影で対立していたんです。
40代後半・独身の1人目、40代・人妻で化粧品販売の2人目、そして社長の内縁の妻である3人目。それぞれが自分の意見を通したくて、3すくみのような状態。
そんな会社に、18歳の私が放り込まれていたわけです。
「もうこの会社には居られない」。そう決意するまで、そう時間はかかりませんでした。
社会保険未加入のまま退職|求人票との違い
退職を決意した私は、もう一つの問題に気付きました。
求人票には「社会保険完備」と書かれていたのに、実際は未加入のままだったんです。
入社時に何の説明もなかったので、私自身も半年経って退職するときに初めて知った事実でした。
会社経営も厳しい状態だったのかもしれません。でも、社員を守れない、上司同士が連携を取れない会社は、大きくなれない。
これは20年経った今でも変わらない実感です。事実、その後私の同期6人全員が退職しました。
退職を伝えた瞬間の上司の一言
退職の意思を最初の上司(1人目のお局)に伝えたとき、返ってきた言葉はこれだけでした。
「あ、そうなの。分かった。」
それだけ。
引き止めも、理由を聞かれることもなく、あっさりとした退職完了でした。
「私は必要とされていなかったんだな」と感じた瞬間で、20年近く経った今でもこのシーンを鮮明に覚えています。それくらい、人生の社会経験として焼き付いているのだと思います。
次の会社は11年続いた|退職はマイナスじゃない
退職後、私はすぐにサービス業の事務職に転職しました。
その会社は、11年続けることができました。
会社のあり方が誠実で、待遇もきちんとしていて、自分の向上心が保てる環境だった。この3つが揃っていたから、11年も続いたのだと思います。
そして、お局3人の会社で得た経験があったからこそ、お客様の気持ちを汲み取る対応がスムーズにできた実感があります。
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20年経った今、伝えたいこと
会社への不満は、まず自分を棚上げしていることが必ずあります。これは退職後に、ようやく気付けたことでした。
ただ、それでも伝えたいのは、「退職はマイナスじゃない、プラスへ向かうステップアップになる退職もある」ということです。
合わない会社で消耗し続けるより、思い切って次のステージに進んだほうが、人生の総合的な幸福度は上がる。
18歳の自分には判断できなかったかもしれません。でも、退職を決断したあのときの自分を、今では心から褒めてあげたいです。
合わない職場で消耗しているなら、知ってほしいこと
希望職種と実際の配属がまるで違う「配属ガチャ」は、複数の業態を抱える地元企業ほど起きやすく、調剤事務希望の新人が初日からアパレル、次は化粧品販売へと回されました。
3人のお局の対立も「社会保険完備」の求人票が実は未加入だったことも、18歳の新人が変えられるものではなく、引き止めもない退職と同期6人全員の退職が、人が定着しない組織を映しています。
それでも、半年で見切って移った事務職は11年続きました。合わない職場で消耗するより早めに次へ進むほうが長く働けることは珍しくないので、違和感があるなら一人で抱え込まず、下記の窓口で状況を言葉にしてみてください。
困った時の選択肢
【販売・サービス職から未経験で事務職へ移りたい20代女性へ】
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そのほか、状況に合わせて選べる窓口を挙げておきます。
・対象エリア外の方や、職種を限定せず20代で別の道を探したい方は(全国対応・18〜29歳)
→ 20代の転職・就職を相談できる【UZUZ第二新卒】
・動く前に、気になる業界や職種の年収・働き方・口コミを調べて比べておきたい方は
→ ワンキャリア転職(口コミ・年収・選考体験談で比べる)
・合わない職場で心がすり減っていると感じる方は、抱え込む前に、自分の状態を整えるセルフケアから
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公的な窓口としては、総合労働相談コーナー(厚生労働省)や、よりそいホットライン(0120-279-338)が無料で相談に乗ってくれます。
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