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未経験で入った会計事務所を2ヶ月で退職。舌打ちの所長と「病院帰りに会社に来れるよね?」

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「病院へ行った帰りに、会社に来れるよね?」
熱でフラフラの体で電話をかけた私に、上司から返ってきた言葉です。

その瞬間、涙が止まらなくなりました。1年は頑張ろうと思っていたはずなのに、その電話を切った後、すぐに「もう辞めよう」と決めました。

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📌 体験者プロフィール

・年代・性別:女性(体験当時27歳、現在30歳前後)

・前職:会計事務所(未経験で入社)

・雇用形態:正社員

・月収:20万円

・在籍期間:2ヶ月

・現職:不動産関係の経理職(転職後3年、現職継続中)

・保有資格:日商簿記2級

・退職状況:退職済み(現在は現職継続中)

・体験形態:実体験ベース

※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。

未経験で会計事務所に入社。簿記2級を取った27歳、ようやく見つけた就職先

これは、簿記2級を取得した27歳の私が未経験で会計事務所に飛び込み、わずか2ヶ月で限界を迎えた話です。

せっかく勉強した簿記の知識を活かしたいと思って、会計関係の求人を探していました。

でも、現実は厳しかったです。

未経験という壁は想像以上に高くて、面接に行っても採用されず、毎回のように落ち込んで帰る日々。「もう27歳なのに、こんな調子で大丈夫なのかな」と、不安が積み重なっていきました。

そんなとき、ふと目に留まったのが「常時求人を出している」会計事務所でした。

「ここなら採用してもらえるかもしれない」

そう思って応募したのが、今振り返れば、すべての始まりでした。

面接では所長が穏やかに微笑みながら、「未経験でも大丈夫ですよ」「うちは育てるのが得意なんです」と優しく話してくれました。

ああ、ようやく自分を必要としてくれる場所が見つかった。そう思って、私は内定を喜んで受けました。

入社初日、所長は別人になった

しかし、入社初日に違和感が走りました。

理解できないところがあって、所長のところに質問に行ったときのことです。

所長はパソコンの画面を見たまま大きなため息をついて、続けて舌打ちをしました。

「これぐらいの仕事できないで、社会人やっていけないよ」

追い打ちのように言われました。

「なんでも聞きに来ずに、今後は自分で調べないと。こっちも忙しいからイライラする」

私は、固まってしまいました。

面接のときに優しく微笑んでいた人と、目の前にいる人が同じ人物だとは思えません。別人としか思えませんでした。

新人が分からないことを聞きに行くのは、当然のことです。それなのに、初日からこの対応。

私は何か間違ったことをしたのだろうか。そう自問しながら、その後は質問することすら怖くなりました。

会計事務所の人間関係がきつい。20歳以上年上の職員に囲まれた、孤立感

会計事務所の職員は、私より20歳以上年上の方ばかりでした。

朝、出勤して「おはようございます」とあいさつをします。

けれど返ってくるのは、こちらをジロジロと品定めするように見る視線だけ。あいさつの声すら、返ってきません。

私の何が悪いのだろう。毎朝その視線を浴びるたびに、胃が縮む思いでした。

休憩時間も、地獄でした。

職員同士の会話に少しでも入ろうとすると、「あなたには関係ないでしょ」「分からないなら黙ってて」と、否定の言葉が返ってきます。

20歳以上年上の方が多くて、話題も合わなければ、入る隙間もありません。だんだんと、休憩時間は別の部屋に逃げて、ひとりで時間が過ぎるのを待つようになっていきました。

ここに自分の居場所はない。そう感じる毎日でした。

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終わるたびに始まる「間違い探し」という地獄

私の仕事に対する周囲の対応も、独特でした。

私が入力作業を終えると、所長や他の職員が自分の仕事の手を止めて、私が入力したデータの間違い探しを始めるんです。

最初は「みんなで一生懸命にミスがないか確認してくれている」と思いました。新人だから当然のフォローだろう、と。

でも数週間が過ぎて、ようやく気づきました。これは、いじめだったんです。

ミスが見つかると、人格否定の言葉が次々と飛んできました。

・「あなたは性格が荒いから、仕事にも影響しているのよ」

・「こんなんじゃ、決算なんて任せられない。自分がやったほうが早かった」

聞いているだけで、心が削られていきました。

ただ、もっとつらかったのは、ミスが見つからない日でした。

・「こんなこと、誰でもミスしないのは当たり前」

・「ミスがないからって、調子に乗ってはいけない」

ミスをすれば人格否定。ミスをしなければ「調子に乗るな」。

どちらに転んでも責められる、出口のない毎日でした。その場にいるだけで全身がしんどくて、帰りの電車では毎日「明日もまたあそこに行くのか」と、憂鬱な気持ちでいっぱいでした。

熱で電話したら「病院帰りに会社に来れるよね?」

それでも私は「1年は頑張ろう」と思っていました。

月収は20万円。条件だけを見れば、悪くないと思っていました。残業も多く、毎日終電で帰る生活でしたが、それでも「ここで耐えれば、簿記の知識を活かしたキャリアが築ける」と、自分に言い聞かせていました。

転機は、突然訪れました。

ある朝、目が覚めると体が重く、熱を測ると高熱が出ていました。

事務所に電話で連絡すると、上司から返ってきた言葉が——

「病院へ行った帰りに、会社に来れるよね?」

電話を切った後、しばらく動けませんでした。

熱でフラフラの体で病院に行って、その足で会社に来いと言われている。普通の感覚なら、「ゆっくり休んでね」「お大事に」が返ってくるはずです。

私はここまで、人として扱われていないのか。涙が止まりませんでした。1年は頑張ろうと思っていた気持ちが、その瞬間にぽっきりと折れてしまいました。

「ここで頑張らなくても、他に頑張る場所はあるはずだ」

その日、私は退職を決意しました。入社からわずか2ヶ月のことでした。

会計事務所の「常時求人」に注意。人が定着しない会社の罠

退職後、当時を振り返って気づいたことがあります。

「常時求人を出している会社」には、人が定着しない理由が隠れていることがある、ということです。

私が応募した会計事務所も、私が辞めた後すぐに、また求人が出ていました。

業務量が多くて人が必要、という理由ならまだ理解できます。けれど、人がすぐに辞めていくから常時募集している会社が、一定数存在するんです。

そういう会社の特徴は——

・人間関係が悪く、新人が定着しない

・パワハラや過剰な叱責が常態化している

・労働環境が悪く、誰も長続きしない

こういう問題を抱えていることが多いです。

求人サイトを見て「ここはずっと募集が出ているな」と感じる会社には、何かしらの理由が隠れていることが少なくありません。

応募する前に、その会社の口コミサイトをチェックしたり、面接で職場の雰囲気をしっかり観察したりする時間をかけたほうがいいです。

私のように勢いで応募してしまうと、入社してから後悔することになります。

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不動産経理に転職して3年——あの2ヶ月で気づいたこと

会計事務所を辞めた後、私は不動産関係の経理職に転職しました。今もそこで、3年間働き続けています。

転職先では、簿記2級の知識を存分に活かせています。

決算業務、申告書の作成、日々の仕訳。会計事務所での2ヶ月は短い期間でしたが、その間に決算業務や申告書作成を経験させてもらえたことは、確かに財産になりました。

人間関係も穏やかで、あいさつを返してくれる人がいる。質問をしても怒鳴られない。熱を出したら「ゆっくり休んでね」と言ってもらえる。

当たり前のことが当たり前にある職場の安心感を、あの2ヶ月を経験したからこそ、深く感じられます。

「自分に合わない職場は、早めに見切りをつけたほうがいい」

これが、あの2ヶ月で得た一番の学びです。

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これから会計事務所を目指す人へ

簿記の資格を活かして会計事務所で働きたいと考えている方へ、私の体験から伝えたいことがあります。

会計事務所の仕事自体は、やりがいのあるものです。

・様々な会社の会計に触れることができる

・決算業務や申告書作成で実務経験が積める

・簿記2級の資格を実践で活かせる

これらは間違いなく事実で、私自身も仕事内容そのものは楽しめていました。

でも、職場選びはとても大切です。

「常時求人を出している会社」「面接で必要以上に優しい所長」「年上の職員ばかりの閉鎖的な空間」——こういった要素が重なる会社は、入社後に苦労する可能性が高いと、私は感じています。

口コミサイトで評判を確認する。面接で実際に働く現場を見学させてもらう。可能なら、現職の社員と話す機会を作る。応募前のひと手間で、その後の人生が大きく変わります。

そして、もし入社して「ここは違う」と感じたら、無理をしないでください。1年も2年も我慢する必要はありません。

私のように2ヶ月で見切りをつけても、次の場所はちゃんと見つかります。自分に合う職場で働くことが、結果的に幸せに繋がります。

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会計事務所が「合わない」と感じている人へ

「常時求人を出している事務所」には、業務量だけでなく人が定着しないという別の理由が隠れていることがあって、この記事では面接で穏やかだった所長が初日にため息と舌打ちに変わり、入力のたびに全員で「間違い探し」が始まり、ミスをすれば人格否定・ミスがなければ「調子に乗るな」と、どちらに転んでも責められました。

決定打は、高熱の連絡に返ってきた「病院帰りに会社に来れるよね?」の一言で、簿記を活かせる仕事は会計事務所だけではない以上、2ヶ月で見切った判断は十分に理にかなっています。

「ここは違う」と感じた感覚はたいてい正しいので、1年我慢する前に外の選択肢を一つ知るためにも、一人で抱え込まず、今の状況を一度だれかに言葉にしてみてください。

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