昇給ゼロ、ボーナスもゼロ。残業が月80時間を超えても、残業代は「みなし」の固定額だけ。
事務職として4年半働いて、年収は最後まで250万円のままでした。
これは、ブラックな中小企業の事務職で、お金も時間も削られ続けた私の話です。
- 📌 体験者プロフィール
- リーマンショックの余波で、職種を選べるような就活じゃなかった
- 書類、電話、クライアント対応。総務の仕事は、ちゃんと身についた
- 社長や上司と直接話せて、意見が通ることもあった
- 同期と励まし合って、なんとか乗り越えた
- 営業や経理の仕事にも、少しだけ触れられた
- 事務職の年収は250万円。昇給はなく、残業代は「みなし」の固定額だけ
- 単調なのに量は多い。残業は月80時間を超えて、土日も休めない日があった
- いちばんブラックだと思ったのは、働いた分が何も返ってこないこと
- 昇給のないまま数年が過ぎて、辞めると決めた
- 次の会社では、年収290万円。ボーナスも出た
- 事務職でも成長できる人がいるとしたら、こういう人
- 同じ状況なら、さっさと辞めたほうが絶対ラクです
- 入社前に確認しておきたい、残業時間と昇給制度
- 事務職の低賃金・長時間労働に限界を感じている人へ
📌 体験者プロフィール
・年代・性別:20代男性(新卒で入社)
・業界・職種:中小企業の事務職(書類作成・電話応対・クライアント対応などの総務的業務)
・雇用形態:正社員
・企業規模:中小企業(かなり小規模)
・在籍期間:4年半
・体験時期:2010年代
※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。
リーマンショックの余波で、職種を選べるような就活じゃなかった
私が就職活動をしたのは2010年。リーマンショックの影響が、まだ尾を引いていた時期です。
求人は少なくて、選り好みできる状況じゃありませんでした。職種にこだわる余裕なんてなくて、とにかく安定して働ける場所がほしい。その気持ちのほうがずっと強かったです。安定、という二文字だけを頼りに動いていた気がします。
そんな中でようやく内定をもらえたのが、中小企業の事務職でした。
面接では「若手が活躍できる」「研修制度が充実している」と聞きました。正直、多少の不安はありました。でも、ここを逃したら次があるかわからない。不安の正体をじっくり確かめる余裕もなくて、入社を決めました。
書類、電話、クライアント対応。総務の仕事は、ちゃんと身についた
先に、よかったところから書いておきます。ブラックな職場だったことと、仕事のスキルが身についたことは、分けて書いておきたいんです。
働くなかで、書類の作成や整理、電話応対、クライアントとのやりとりといった総務的な仕事には、ひと通り詳しくなりました。
どれも職場が変わっても使える基本のスキルです。将来のために役に立ったかなとは思ってます。
社長や上司と直接話せて、意見が通ることもあった
本当に小さな会社だったので、上司はもちろん、社長とも直接やりとりできました。
自分の意見が仕事に反映されることも、少なからずありました。多分、大手ではまず無理だと思います。
入社したばかりのころは、若手として期待されているんだなと感じていました。会社の成長に、自分も貢献できるかもしれない。そんな希望を持っていた時期が、たしかにあったんです。
同期と励まし合って、なんとか乗り越えた
同じ若手の同期がいたのも、大きかったです。
しんどいときは互いに励まし合って、ひとつずつ乗り越えていく。あの経験は、簡単には得られないものだったと思います。同期がいなかったら、もっと早く折れていたかもしれません。
営業や経理の仕事にも、少しだけ触れられた
会社が小さかった分、いろんな業務に関わる機会がありました。
事務の仕事だけでなく、営業や経理にも多少は触れられた。これも、よかった点のひとつです。事務ひとすじで固まらずに、会社の仕事を少し広い目で見られたのは、小さい会社ならではだったのかもしれません。
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事務職の年収は250万円。昇給はなく、残業代は「みなし」の固定額だけ
ただ、そのスキルを身につけるために払った代償は、思っていたよりずっと重かったです。
年収は250万円。ボーナスはなし。昇給はノーチャンスでした。
残業は、毎日数時間あるのが当たり前。なのに残業代は「みなし残業」として決まった額しか出なくて、実質ほとんどがサービス残業でした。
どれだけ遅くまで残っても、給料の数字は変わらない。働いた時間ともらえるお金がまったく釣り合っていなくて、モチベーションを保つのは本当に難しかったです。
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単調なのに量は多い。残業は月80時間を超えて、土日も休めない日があった
仕事の中身は単調です。それなのに量だけが多くて、いつも締め切りに追われていました。
残業は、月に80時間を超えることが多かったです。土日も休めないことがありました。
上司の期待に応えられていないと感じたときのプレッシャーは、かなり大きかったです。精神的に追い詰められることも、何度もありました。
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いちばんブラックだと思ったのは、働いた分が何も返ってこないこと
時間も、成果も。私が出したものは、ほとんど何も返ってきませんでした。
サービス残業が当たり前になっていて、労働時間は法定の枠をとっくに超えているのに、残業代はわずか。そのうえ、上司からのプレッシャーは常にありました。
成果が出なければ責任を追及される。かといって、成果を出してもほとんど評価されない。頑張る意味が、だんだんわからなくなっていきました。
さすがに、これは続けられないと思いました。
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昇給のないまま数年が過ぎて、辞めると決めた
辞める決心がついたのは、昇給がまったくないまま、数年が過ぎたときでした。
まわりの友人たちは、仕事でキャリアを積んで、収入も上がっていく。毎月の給料明細に並ぶ数字は、何年たっても同じでした。自分だけが同じ低い年収のままで、先のことを考えるほど不安になりました。
それに、この職場の環境が良くなる見込みもありませんでした。ここにいても、自分の成長にはつながらない。そう悟って、退職を決めました。
次の会社では、年収290万円。ボーナスも出た
辞めたあとは、年収が約290万円になりました。ボーナスも7万円ほど出ました。
数字だけ見れば、40万円の差です。それでも、4年半まったく動かなかった数字が動いたことは、素直にうれしかったです。ボーナスが出る。それだけのことが、前の会社にはなかったので。
事務職でも成長できる人がいるとしたら、こういう人
あの職場に向いているのは、プレッシャーに強くて、きつい状況でも淡々と仕事をこなせる人です。
短い期間でたくさんの経験を積みたい、いろんな業務に関わりたい。そういう人にとっては、成長の場にはなるかもしれません。
あとは、長時間労働への耐性があって、自己管理がしっかりしている人。そういう人なら、やっていけるんだと思います。自分がどのタイプかは、入ってみないとなかなかわからないものです。私は、そうじゃありませんでした。
同じ状況なら、さっさと辞めたほうが絶対ラクです
私のように、労働環境や給料に将来の不安を感じているなら、早めに次のステップを考えたほうがいいです。
私は昇給がないまま数年過ごしてから動きましたが、もう少し早くてもよかったのかなと思います。辞める前はつい悩んでしまいますが、結果として年収も少し上がりました。
ぶっちゃけ、さっさと辞めたほうが、精神的にも絶対ラクになります(笑)。
入社前に確認しておきたい、残業時間と昇給制度
これから就職や転職をする人に伝えたいのは、入社前に会社の評判や労働条件を調べておくことです。
とくに、残業が月に何時間あるのか。昇給の制度はあるのか。この2つは、徹底的に確認してください。面接で聞く言葉だけでなく、数字で確認できることを見たほうがいいです。
それと、自分が身につけたいスキルを磨ける環境かどうか。そこも、入社前に見極めておいたほうがいいと思います。あの会社に入る前の私に一つだけ言えるなら、条件は数字で聞いておけ、です。
事務職の低賃金・長時間労働に限界を感じている人へ
この体験で重かったのは、残業の長さ以上に、何年働いても年収が250万円から動かなかったことでした。
「スキルが身につくから」は、昇給の見込みがある職場でこそ効く理由で、見込みがない職場では代償のほうが先に膨らんでいきます。
条件が変わる見込みがないと感じたなら、辞めるのは逃げではなく、ひとつの選択肢です。
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