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国会議員秘書を1年で退職。代議士夫人の宗教強制と洗脳、「出馬するなら辞めていい」と言われた

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「国民の皆様のために」。選挙演説で何度もそう叫んでいた代議士が、耳の遠いお年寄りへの声かけを「体力の無駄だからやめろ」と注意してきました。

私設秘書として働いていた私は、その瞬間にはっきり理解しました。
ここは、表向きの言葉と腹の中が、まったくの別物の世界なのだと。

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📌 体験者プロフィール

・年代・性別:女性(体験当時20代後半〜30歳前後)

・業界・職種:国会議員秘書(私設秘書)

・在籍期間:1年

・手取り:月20万円ほど

・既往歴:20代後半で癌を克服した経験あり

・退職状況:退職済み(女性のみの職場へ転職、現職継続中)

・体験形態:実体験ベース

※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。

国会議員の私設秘書になったのは、癌を克服して「人の役に立ちたい」と願ったから

これは、癌を克服した私が「人の役に立ちたい」と願って国会議員秘書になり、1年で逃げ出すまでの話です。

きっかけは、知人からの強い紹介でした。

20代後半で癌を患って、それを克服した経験から、「生かされた命を、人のために使いたい」という気持ちが強くありました。

政治の世界には、多少興味があった程度です。
自分が秘書になるなんて、想像もしていませんでした。

それでも知人の誘い方は半ば強引で、断り切れない雰囲気のまま、受けることになったんです。

これも何かのご縁、人生の流れなのだろう。

そう思って受け入れた職場が、想像を絶するブラックな場所だとは。
当時の私は、知る由もありませんでした。

秘書の仕事は、ほぼすべてが「次の選挙」のためだった

入って驚いたのは、事務所の業務が、ほぼすべて「次の選挙のため」に動いていたことです。

・支援者まわり:次の選挙への布石

・支援者の通夜・葬儀への参列:次の選挙への布石

・後援会の会費徴収:次の選挙への資金

・政治塾・党員勧誘:次の選挙への組織固め

支援者から困りごとの相談があっても、事務所では一応話を聞くだけ。
実際の対応は、地元の市議会議員に丸投げです。本当に動くのは、選挙が近づいた時期だけでした。

「国民のため」という看板の裏側は、私の目には、徹底した票集めの仕組みに映りました。

代議士夫人が牛耳る事務所

代議士本人は国会の関係でほとんど東京におり、地元事務所を仕切っていたのは代議士夫人でした。

この夫人が、本当に強烈な人で。

・気に入らないことがあると罵声を浴びせる

・反発する秘書を占い師のもとへ連れて行き、洗脳のような説教を受けさせる

・自分のつきあいで、秘書に物品を買わせる

・宗教団体の儀式へ強制参加させる

・秘書の給料から、健康食品やネットワークビジネス商品を購入させる

これらすべてが、事務所内で日常的に行われていました。

公設秘書を「奥さんの奴隷」にする巧妙な仕組み

事務所には、私のような私設秘書と、国から給料が出る公設秘書がいました。

公設秘書には、夫人が「昔から面倒を見てきた」社会的に弱い立場の女性が、2人配置されていたんです。

彼女たちは、夫人に逆らえません。
理由はシンプルで、夫人がいなければ生活の基盤がないからです。

その立場を利用して、夫人は彼女たちに健康食品やネットワークビジネスの商品を、強制的に買わせていました。
代わりに、彼女たちが連れてきた知人を後援会・党の会員・政治塾に入れる。そういう交換取引です。

私自身も癌の既往歴があったので、何種類もの健康食品を買わされました。

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宗教団体への強制参加

夫人はある宗教団体に深く関わっていて、秘書は全員、強制的に入会させられました。

週に1回、代議士の自宅で行われる謎の儀式に参加しなければなりません。
休みの日でも、例外なし。

参加しないと、夫人からひどい暴言を浴びせられるんです。

「あなたのために言っているのよ」という建前で、人格を否定する言葉を延々と。

私は、心の底まで傷つけられました。
本気で、もう全部投げ出してしまいたいと思った日もありました。

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占い師による洗脳と、先輩秘書のいじめ

夫人に反発すると、訳のわからない占い師のもとに連れて行かれました。

そこで占い料を払わされた挙句、占い師と夫人による説教が、セットで始まります。
私には、それが洗脳のように感じられました。

「あなたは間違っている」
「夫人の言うことを聞かないと不幸になる」

延々と、そんな言葉を浴びせられるんです。

そして、夫人の言いなりのようになっていた先輩秘書も、自分自身が病んでいるからか、後輩をいじめ倒します。

私が受けたいじめを挙げると、

・2階ほどの高さに、看板を一人で立てに行かされる(危険なので、親戚に来てもらいました)

・指導していないのに「指導した」と嘘をつかれて罵倒される

・後援会の会費を集金した袋から金額が抜き取られ、「管理不足」と責任を負わされて立て替えさせられる

これは「ちょっとした意地悪」がしょっちゅう起こる中での、特に陰湿な事例です。

私の前任の秘書の方は、市議会議員を目指していた立派な方だったそうですが、いじめに耐えられず、最終的に退職代行会社を通して辞めたと聞きました。

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夫人から先輩秘書への、信じられない言葉

その先輩秘書たちも、夫人からはひどい扱いを受けていました。

身体的な特徴をあげつらった、屈辱的な発言。
ご主人を亡くされたばかりの先輩に対して「あんたが性格悪いから旦那さんがいなくなったんだ」という、人として言ってはいけない言葉。

そういう暴言が、日常茶飯事だったんです。

支援者さんの悪口を延々と聞かされる時間も、苦痛でした。
「国民のために」と演説で叫ぶ代議士の妻が、その支援者を陰でこんなに悪く言うのか。心が、冷えていきました。

秘書の給料は手取り20万円なのに、貯金を切り崩す日々

私の給料は、手取り20万円ほどでした。

地方都市で一人暮らしなら、本来なら十分やっていける金額です。

ところが、現実は違いました。

・支援者さんのお店で買い物させられる

・夫人のつきあいで物品を買わされる

・選挙カーや支援者まわりのガソリン代は自己負担

・週1回の休みも、夫人に呼び出される

毎月、貯金を切り崩しながら生活していました。

それでも夫人や先輩秘書からは「給料泥棒」と罵られる。
立て替えた経費を請求するとネチネチ嫌味を言われるので、結局、請求できないこともしょっちゅうでした。

退職を申し出ても、辞めさせてもらえない地獄

何度辞めたいと申し出ても、受け入れてもらえませんでした。

最後には地元の市議会議員から「党から出馬するなら、退職を了承する」とまで言われる始末です。
秘書を辞めさせる代わりに、政治家にして使い続ける、という提案でした。

私は出馬要請の場に行かない選択をして、最後は両親と一緒に挨拶に行って、ようやく退職できました。

ただ、退職後も嫌がらせは続きます。

・実際の退職月より前に辞めたことにされる

・その前月から保険を切られる

事務的な手続きの面でも、最後まで嫌がらせを受けたんです。

救いは、あった

劣悪な環境の中でも、本当に優しく素敵な支援者の方々に出会えたことが、救いでした。

代議士や夫人とは関係なく、純粋に地域や政治を考えている方々がいて。
その方々との会話で、何度も心を取り戻せました。

本当に苦しかったあの日々を乗り越えられたのは、世の中はそんな人ばかりじゃないと教えてくれた方々がいたからです。

次の職場で、救われた

退職後、別の職場に転職しました。

女性だけの職場だったので、当初は不安でした。
前の事務所も女性が中心で、それであの地獄だったからです。

ところが、ふつうの職場というのは、ふつうに優しい人たちで成り立っているんですね。

罵声も洗脳もなく、宗教の強制もなく、休日は休日として過ごせる。

その「当たり前」が、こんなにありがたいものなのかと、泣きそうになりました。

あの経験で得たこと

「人の役に立ちたい」と願って入った場所が、私の目には、国民を駒のように扱う人たちの集まりに映りました。
皮肉なものです。

ただ、あの地獄のような日々があったからこそ、今のふつうの環境のありがたさを、心から感じられています。

これから秘書職や、誰かの紹介で「人のため」を謳う仕事に飛び込もうとしている人がいたら、伝えたいことがあります。

看板に書かれた言葉と、内側にある現実は、別物のことが多々あります。

入る前に、できるだけ内部を見てください。
退職した人の話を、聞いてください。

そして、自分の心と身体を守れるかどうかを、何より優先してください。

人のために役に立ちたいという気持ちは尊いものですが、自分が壊れてしまっては、誰の役にも立てませんから。

「人のため」の職場で、すり減っているあなたへ

この体験談で重いのは、退職を申し出ても受け入れられず、「党から出馬するなら辞めてよい」と引き換え条件まで出されたことです。
前任者が退職代行で去った話も含め、辞める自由まで事務所に握られた職場だったことがうかがえます。

抜ける手段を外に持っておくこと、そして一人で抱え込まず今の状況を誰かに言葉にしてみることが、こういう職場では身を守ります。

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