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幼稚園と保育園の違い|両方勤めてわかった給料・上下関係・働きやすさのリアル

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「保育士になりたい。でも幼稚園と保育園、どっちに勤めるべき?」

これから保育の道に進む人や、転職を考えている保育士さんで、こう悩んでいる人は多いと思います。

私は新卒で幼稚園に勤めて、そのあと転職して保育園で働きました。同じ「子どもを預かる仕事」なのに、こんなに違うのかと、両方経験して初めて実感しました。

給料、上下関係、勤務時間、書類仕事の量、行事の力の入れ方、職員の年齢層。

ぜんぶ違う、別の世界です。

これから書くのは、両方の現場で働いた私が感じたリアルな違いです。これから保育士を目指す人、今の職場に違和感がある人、転職を考えている人に、何かのヒントになればと思います。

📌 体験者プロフィール

業界・職種:保育士(私立幼稚園 → 保育園に転職)

経歴:新卒で私立幼稚園に勤務 → 退職後、保育園に転職

現在の状況:保育園で勤務中

体験形態:実体験ベース

※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。

幼稚園に勤めて感じた現実:厳しい上下関係

新卒で勤めた幼稚園は、私自身が幼い頃に通っていた園でした。

懐かしい気持ちで入職したのに、知っている先生はほとんど残っていなくて、新しい先生ばかり。「あの優しかった先生は…」という思い出は、現実の職場にはありませんでした。

幼稚園は基本的に一人担任制です。新人の私も、1年目から自分のクラスを任されました。

フォローとして、ベテランの先生が複数のクラスをサポートに入る体制。新人は年少クラスを持たされることが多くて、ベテランの指導を受けながらクラス運営をしていくのが一般的です。

そして、勤め始める前の研修期間。

この時点でもう、先生方の上下関係の厳しさを肌で感じました。

朝は新人から、帰りは上が出るまで帰れない

幼稚園の暗黙のルールで、いちばん辛かったのがこれです。

朝の出勤は、新人・若手の先生から順番に。帰りは、上の先生が帰るまで下の先生は帰れない。

決まりではないんです。でも、園内の暗黙の了解として徹底されていました。

自分の仕事が終わっていても、上の先生がデスクで作業していたら勝手に帰れない。「お先に失礼します」と言える雰囲気じゃない。

結果、勤務時間はどんどん長くなっていきました。

これ、新人の心を確実に削っていくんです。

自分の仕事は終わってるのに、なんで帰れないんだろう。その理不尽さが、日々積み重なっていきました。

お茶は新人、掃除も新人、雑務はすべて下から

朝晩の勤務時間に加えて、日中の雑務も新人の役目でした。

保育終了後の施設内清掃は下の先生が率先してやる。お茶の時間には新人がお茶を入れる。備品の準備も片付けも、コピー取りも書類整理も若手担当。

これも「決まり」ではありません。でも、やらないと冷たい目で見られる。

だから誰もが新人時代に従ってきた、そういう暗黙のルールが生きていました。

「私もこういう新人時代を過ごしてきたから、あなたも当然やるべき」。

そういう考え方が、世代を超えて受け継がれている世界でした。

行事は「保護者に見せるための発表会」だった

幼稚園のもう一つの特徴が、行事への異常な力の入れ方です。

運動会、発表会、生活発表会、お遊戯会。年間を通して、ありとあらゆる行事があります。

表向きは「子どもの成長を促す活動」。でも、実態は違いました。

実際は、保護者に良い作品を見せるための発表会です。

「子どもがどれだけ成長したか」より、「保護者の前でどれだけ立派な発表ができたか」が評価の軸。素晴らしい発表ができたクラスの担任は「すごい先生」として保護者から称賛されて、園内でも評価される。

逆に発表が地味だと、「あの先生のクラスは大したことなかった」と言われる。

先生の腕の見せ所として、行事の発表が機能していました。

持ち帰り作業がデフォルト

行事の準備は、子どもへの指導だけでは終わりません。

会場の飾り付け、衣装の制作、小道具作り。こういう作り物は、勤務時間内には絶対に終わらない。

結果、ほぼ毎晩のように作業を家に持ち帰る。週末はミシンを踏み続ける日々でした。

幼稚園の給料は保育園より良いです。でも、残業代はつきません。

家で作業した時間は、ぜんぶサービス残業。

年収換算してみると、給料の高さが時間外労働で帳消しになっている。それが正直なところでした。

幼稚園の良かった点

ただ、幼稚園にも良い面はありました。

忙しい分、行事を成功させた時の達成感は本当に大きかった。特に年長クラスを担任すると、保護者から「先生のおかげで成長できた」と声をかけてもらえる瞬間があって、これは何物にも代えがたい喜びでした。

それから、四季ごとの行事を通じて、季節を強く感じられる仕事でもありました。

プライベートで季節行事にゆっくり浸る余裕はなくなるんですけどね。それでも、職場で季節を感じられるのは独特の魅力です。

待遇面では、春・夏・冬の長期休み期間中に、職員が交代で有給を使って休暇を取れる仕組みがあったのは大きい。完全に休みになるわけではないですが、これは保育園にはないメリットでした。

幼稚園の人間関係の本音

正直に書きます。幼稚園の人間関係は、良いとは言えませんでした。

上の先生は「下が動いて当然」という感覚の人が多くて、新人時代は精神的にきつい日々が続きました。勤務時間も長くて、退職を真剣に考えるレベルで疲弊していました。

そして、私は転職を決意しました。

次に勤めたのが保育園です。

関連記事:保育士を辞めて専業主婦になった話|女社会の陰口とモンペに疲れ果てた私の本音

保育園に勤めて衝撃を受けたこと

幼稚園から保育園に転職して、最初の数日間はカルチャーショックの連続でした。

「同じ業界なのに、こんなに違うものなのか」

そう感じる場面が、次々と現れました。

シフト制で複数担任、雰囲気が全然違う

幼稚園との最大の違いは、勤務体系でした。

保育園では、勤務時間がそれぞれシフトで動きます。一人の先生がクラスの子どもを最初から最後まで見るのではなくて、数人の先生が入れ替わりで見る体制。

開所時間が長いので、早番・中番・遅番のローテーション。複数学年が合同で保育される時間も多くあります。

これだけで、職場の雰囲気が劇的に変わるんです。

「朝は新人から出勤、上が帰るまで帰れない」みたいな幼稚園のルールが、そもそも存在しようがない。

職員の年齢層の違い

雰囲気の差を作るもう一つの要因が、職員の年齢層です。

幼稚園にいた頃は、年齢層が割と高めでした。新人の私の上にはずっと先輩が連なっていて、なかなか後輩ができない。だから、いつまでも自分が「下」の立場。

一方、保育園には若い先生が圧倒的に多くて、雰囲気が全然違いました。

明るくて活気があって、若い先生も積極的に上の先生に意見を言える。「あなたの考えはどう?」と新人にも意見を求める文化があって、フラットな人間関係が成立していました。

幼稚園の暗黙ルールに苦しんでいた私にとって、これは本当に救いでした。

給料は保育園のほうが圧倒的に低い

ただ、保育園に転職してすぐに気づいた、致命的な違いがあります。

給料が、幼稚園より大幅に低いのです。

特にボーナスの差が大きくて、年収ベースで比較すると驚くほどの差が出る。「同じ保育職なのに、なぜここまで違うのか」と、最初は呆然としました。

ただ、これには理由があります。

幼稚園は私学(私立幼稚園)が多くて、独自の運営方針で給料水準を決められる。一方、保育園は認可保育園の場合、自治体の補助金で運営される割合が大きくて、給料水準が抑えられがち。

「働きやすさ」と「給料」はトレードオフ。それが現実でした。

書類仕事の量は保育園のほうが圧倒的に多い

もう一つ、保育園で驚いたのが書類仕事の多さです。

幼稚園では作り物が多くて持ち帰り作業が常態化していましたが、保育園で抱える書類はこんな具合でした。

・カリキュラム作成(月案・週案・日案)

・個別計画書(一人ひとりの発達記録)

・保護者への連絡ノート(毎日、一人ずつ手書き)

・各種報告書

・行事計画書

これをぜんぶ、勤務中にこなさなければなりません。

お昼寝の時間も自分の仕事はできない

「子どもがお昼寝している時間、先生は楽そう」。

外からはそう思われがちですが、全然そんなことはありません。

お昼寝の時間にやることは、子どもの寝顔チェック(呼吸確認、体位の確認)、教室の掃除、自分の昼食を急いで摂ること、連絡ノートの記入、そして書類仕事。

特に乳児クラスは、時間差で起きる子がいるので、ほとんど自分の仕事はできません。

「お昼寝中に書類仕事を片付ける」想定で書類の量が決まっているのに、実際にはお昼寝中に集中して作業できる時間はほぼゼロ。

これが保育園の隠れた辛さです。

関連記事:夢を叶えて保育士になった4年間|卒園式の感動と「記録できてない」と夢に飛び起きた夜

残業代は出るが、園は残業を嫌がる

保育園では幼稚園と違って、残業代はちゃんと出ます。これは大きなメリットでした。

ただし、一日の残業時間には上限があって、園としては「なるべく残業せずに終わらせてほしい」という雰囲気があります。

結果として何が起きるか。

「保育園でしかできない作業を保育園で終わらせて、できない作業は家に持ち帰る」という流れになるんです。

つまり、幼稚園と同じく持ち帰り作業が発生する。サービス残業が「園内残業」と「持ち帰り作業」に分散しただけ、とも言えます。

保育園で良かった点

それでも、保育園には保育園の良さがありました。

まず、子育てしながら働く先生が多くて、子どもの体調不良などによる急な休みに理解があること。人間関係も、幼稚園のような暗黙の上下関係がなくて、若手も意見を言える雰囲気でした。

それから、シフト制で退勤時間がはっきり決まっているので、プライベートの予定が立てやすい。

幼稚園ほど大規模な行事がないので、衣装作りみたいな作り物の負担が軽いのも助かりました。

幼稚園と保育園、どっちに勤めるべきか

両方経験した私の結論を、率直に書きます。

給料を最優先したいなら、幼稚園。ただし上下関係と長時間労働、サービス残業を覚悟する必要があります。

働きやすさを最優先したいなら、保育園。ただし給料は低くて、書類仕事の多さで疲弊する可能性がある。

子育てしながら働きたい人にも、急な休みに寛容で職員に子育て経験者が多い保育園が向いていると思います。人間関係のストレスを避けたい人も、若い職員が多くフラットな保育園のほうが楽でしょう。

一方で、行事や発表会で達成感を得たい人には幼稚園。労力に見合う達成感が得られる場面は、確かにあります。

関連記事:認可外保育園で子連れ勤務1年9ヶ月|パート保育士の責任の重さで限界きた話

現場で生き残るための心構え

最後に、これから保育士として働く人へ、いくつか。

まず、幼稚園も保育園も、表面上の働き方は違っても忙しさは大差ありません。「保育園のほうが楽」と思って転職すると、書類仕事の多さでまた疲弊します。

だからこそ、自分の優先順位をはっきりさせておくことが大事です。

給料か、人間関係か、勤務時間か。何をいちばん大事にするかで、選ぶべき職場は変わります。

それから、園見学は必ずしてください。

同じ「幼稚園」「保育園」でも、園ごとに雰囲気は全然違います。就職前に見学して、職員の表情や働き方を見ておく。これは本当に大事です。

そして、合わなければ転職を恐れないこと。

私は幼稚園が合わなくて保育園に移りました。今は保育園のほうが自分に合っていると感じています。

最初の選択が永遠ではない、ということは覚えておいてほしいです。

保育の仕事は、やりがいのある仕事です。だからこそ、自分が長く健康に働ける場所を選んでほしい。

結局それが、子どもたちにとっても一番良いことだと思っています。

幼稚園と保育園、どちらで働くか迷っている人へ

外から見ると似ていますが、幼稚園は文科省管轄の「教育施設」、保育園は厚労省(こども家庭庁)管轄の「児童福祉施設」で、別の業態です。

体験者が転職で呆然とした給料差もここに根があり、私立幼稚園は賃金を独自に決められる一方、認可保育園は公定価格で大きく上げにくい——保育園のシフト制やフラットな空気も同じ業態差から来ていて、「働きやすさと給料はトレードオフ」は個人差でなく仕組みの問題です。

ただ、同じ幼稚園・保育園でも園ごとの差は大きいので、賃金や勤務体系、職場の雰囲気は入る前に具体的に確認したいところ。違和感があるなら、一人で抱え込まず、下記の窓口で言葉にしてみてください。

困った時の選択肢

【資格を活かして、園ごとの条件まで事前にすり合わせて選びたい方へ】

幼稚園と保育園、あるいは園ごとの条件の差は、求人票だけではなかなか見えません。保育士の資格を持っていて、給料・勤務体系・職場の雰囲気まで事前にすり合わせて次の園を選びたいという方は、保育専門の求人サービスが向いています。ほいく畑は厚生労働大臣認可の保育専門サービスで、専任コーディネーターが園ごとの内情も踏まえて紹介してくれます(対応は全国20都道府県)。
資格を活かして、園の条件まで相談できる保育専門サービス【ほいく畑】

そのほか、状況に合わせて選べる窓口を挙げておきます。

・幼稚園と保育園のどちらが自分に合うか、何を優先すべきか、まず考えを整理したい方は(転職を前提にしないキャリア相談・自己分析/22〜39歳向け)
 → 自分らしい働き方を一緒に整理するキャリア相談

・動く前に、保育職の年収や園の口コミ・選考体験談を調べて比べておきたい方は
 → ワンキャリア転職(口コミ・年収・選考体験談で比べる)

・忙しさや人間関係で気持ちが追いつかないと感じる方は、抱え込む前に、自分の状態を整えるセルフケアから
 → 心のAIパートナー【Awarefy】(自己理解・セルフケアアプリ)

公的な窓口としては、総合労働相談コーナー(厚生労働省)や、よりそいホットライン(0120-279-338)が無料で相談に乗ってくれます。

働き方や園選びを、まず一冊から考え直したいときは、無料で試す方法もあります。

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保育の現場は一日中動き回るうえ、ティッシュや救急用品をすぐ出せる必要もある。動きやすくてポケットの多い保育士向けエプロンを選んでいる人も多いです。

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