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大阪の声優専門学校で2年|M-1予選参加・就職1ヶ月で限界を迎えた声優を諦めた話

進路選択・夢の仕事系の体験談アイキャッチ 夢の仕事への道
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声優を目指して大阪の専門学校に通っていた私が、なぜか年に一度、M-1グランプリの予選に強制参加させられていました。

声優の養成校でコントのネタを考えることになるとは、入学する前は本気で思っていませんでした。これは、声優・俳優コースのある大阪の専門学校に2年間通い、結局声優の道を選ばずに就職した私の、学生時代と「諦めた理由」の話です。

📌 体験者プロフィール

年代:20代(体験当時、高卒後の専門学校2年間〜就職)

業界・職種:声優・俳優コースのある専門学校(大阪)の学生→卒業後リラクゼーション会社に就職

在籍期間:専門学校2年間/リラクゼーション会社は1ヶ月で離脱

当時の立場:専門学校生

退職状況:声優の道は諦めた/卒業後の就職先も短期で離脱

体験形態:実体験ベース

※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。

アニメや劇が好きで、声優を目指した高校時代

私が声優に憧れるようになったのは、中学生くらいの頃でした。

昔からアニメや劇が好きで、自然と「あの世界の中で生きていく仕事をしてみたい」と思うようになっていったんです。

ただ、ずっと一直線に「絶対に声優になる」と決めていたわけではありませんでした。憧れと同じくらい、声優として生きていくことへの迷いも、いつも心の中にあった気がします。

高校卒業後の進路を選ぶとき、私が決め手にしたのは2つ。

1つは、声優としての授業をしっかり受けられること。
もう1つは、もし途中で進路変更したくなったときに、就職のサポートを受けられること。

その条件で見つけたのが、大阪にある声優・俳優コースのある専門学校でした。

大阪の声優専門学校で2年間、まずは「良かった授業」

実際に通ってみると、授業の幅はそれなりに広かったです。

演技・ナレーション・ダンス・歌——いわゆる声優に関わるジャンルを、一通り体験することができました。

特に印象に残っているのは、歌の授業が2種類あったこと。

ひとつはボーカルの授業で、Jポップなど流行りの曲や、個人の好きな曲を歌うレッスン。
もうひとつは、オペラや合唱曲を譜面に沿って歌うクラシックよりのレッスン。

「声優の学校って、こんなに歌も練習するんだ」と新鮮でした。

声を出すこと自体への向き合い方が、入学前に想像していたよりずっと深かったです。

ラジオ実習・球技大会の実況・M-1予選——教室では学べなかった体験

座学やレッスン以上に、いま振り返って「あれは良かったな」と思えるのが、外に向けた本番形式の体験でした。

ラジオ実習では、自分たちが収録した番組を実際に電波で流してもらえました。
自分の声が誰かのもとに届いている感覚は、教室の中だけでは絶対に味わえないものでした。

また、希望者は学校のイベントや球技大会の司会も担当できました。
私はドッジボール大会の実況を任されたことがあります。試合の流れを見ながら、テンションを上げて、スピーディに状況を解説しなければいけない。これがまた、想像以上に難しかったんです。

クリスマスには、1年生全員でデパートの舞台に立ち、聖歌を歌うイベントにも参加しました。

そして、もっとも意外だったのが、生徒全員でM-1グランプリの予選に強制参加させられたこと。
大阪の学校だからなのかもしれませんが、まさか声優の学校に来てコントのネタを考える日が来るとは、入学前は想像もしていませんでした。

アドリブの難しさ、お客様の前に立つときの恐怖、台本どおりにはいかない場での反射神経。

教室では絶対に学べないことを、たくさん体験できました。

アニメ好きが集まる平和な空間と、徹底された挨拶の文化

学校生活そのものは、本当に居心地が良かったです。

アニメや演技が好きな人ばかりが集まっているので、共通の趣味や話題には全く困らない。
男女問わず仲が良くて、私が在学していた間、いじめのようなトラブルは見聞きしませんでした。

驚くほど平和な空間だったと思います。

そんな環境の中で、入学初日から繰り返し教わったのが「挨拶」の大切さでした。

学校の中では、声優や俳優の仕事関係の方と顔を合わせる可能性がある。
そのときに、きちんと挨拶ができなかったら、相手にどんな印象を与えるか分からない。
チャンスを自分で潰すことになるかもしれない、と。

「おはようございます」「お疲れ様です」を、学校内で会った人全員に、徹底するように指導されました。

地味なことではあるんですが、この癖はその後の人生でも本当に役に立っています。
どの業界に行っても、最初に挨拶ができる人は損をしないと、今でも思います。

一方で、足りなかった授業と「東京との距離」

良いことばかり書いてきましたが、もちろん物足りなさを感じる部分もありました。

授業の中心は演技と筋トレで、アフレコのようなアニメに直接関わる授業は、思っていたよりずっと少なかったんです。

ボイストレーニングの授業も、もう少し増やしてほしかったというのが正直なところ。

年に一度、生徒全員で公演をするのですが、その内容も舞台演劇で、アニメに関わるものではありませんでした。

それから、入学前にもらった学校のパンフレットには「日本舞踊も習える」と書いてあったのに、2年間通っても日本舞踊の授業は一度もなかった。

これはちょっと残念だったというか、「あの記載は何だったんだろう」と今も少し思っています。

講師にプロの声優はいなかった

もうひとつ、振り返って気になっているのが、講師陣のことです。

演技の講師は、大阪で有名な小劇場の俳優さんがほとんど。
他の講師の方も、大阪を中心に活動されている方ばかりでした。

俳優としてはみなさん素晴らしいキャリアの方たちです。
ただ、声優としてプロの第一線で活動されている方は、いませんでした。

卒業後、本気で声優を目指すなら東京に出るのが現実的なルートになります。それなのに、在学中に東京の業界と直接接点を持つ機会はほぼなかった。

もし「将来、東京で声優として勝負したい」と本気で考えているなら、最初から東京の学校を選んだ方がいいと思います。
それくらい、東京と大阪の業界の距離は、外側から想像するよりずっと遠かったです。

声優の道を進めなかった理由——心の弱さに負けた話

そして、いちばん書くのが難しい部分にきました。

なぜ私が声優の道に進まなかったのか、という話です。

中学・高校の頃から声優になりたい気持ちはありました。同時に、声優として生きていくことへの迷いも、ずっと消えませんでした。

専門学校の2年間は、本当に楽しかった。

それでも、最後まで、自分の中の迷いを振り払うことはできなかったんです。

世間一般の人と違う道を選ぶこと。家族の誰も、心から喜んでくれない道に進むこと。
それを背負っていくだけの覚悟が、私には、最後まで持てませんでした。

たぶんあれは、私の心の弱さでした。

「もう少し勇気があれば」「もう少しお金があれば」「もう少し誰かが背中を押してくれていたら」——いろんな『もしも』が、今でも頭をかすめます。

ただ、決めたのは自分です。
当時の自分にできる、いちばん精一杯の判断だったとも思います。

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卒業後、リラクゼーション会社に就職して1ヶ月で限界を迎えた

声優の道は諦めて、私は卒業後にリラクゼーションの会社に就職しました。

結果から言うと、その仕事は1ヶ月でもたなくなりました。

心身が限界を迎えてしまって、出勤するのもつらくなって、結局そこから離脱することになったんです。

声優と就職、どちらを選んだ方が良かったのか。
今も答えは出ていません。

ただ、もしも声優の道を選んでいたとしても、たぶん私はどこかのタイミングで同じように心が折れていたんだろうな、と思います。

道の選び方の問題ではなく、当時の私自身が、まだ社会という場所と上手く折り合えていなかった、というのが正直なところかもしれません。

それでも声優を目指したい人へ——向いている人の4つの条件

ここからは、専門学校で2年間学んだ私の目から見た、「声優に向いている人」の話を少しだけ書かせてください。

体力のある人

声優の仕事は、安定した声を出し続けること自体に、ある程度の体力と筋力を必要とします。
デビュー直後の段階では、声優一本で生活費をすべて賄うのは難しい人が多いです。掛け持ちで複数の仕事をこなしていくためにも、体力はあるに越したことがありません。

コツコツ努力できる人

毎日の地道なトレーニングが欠かせない世界です。
筋トレや滑舌の練習を、苦にせず続けられる人。これができる人とそうでない人で、数年後に大きな差がついていきます。

行動力のある人

オーディションやイベントの情報は、誰かが運んできてくれるわけではありません。
自分で探して、自分から応募して、自分を売り込んでいく。「待っていればチャンスが来る」と思っている人には、たぶん厳しい世界です。

気持ちの切り替えが早く、メンタルが強い人

恥ずかしいセリフを言わなければいけない場面もあれば、見向きされない時期もある。失敗して怒られる日もあります。
それでも自分を信じて、ひとりで前を向き直せる人。これは、本当に大事だと思います。

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これから専門学校・養成所を考えている人に伝えたいこと

最後に、これから声優の道を本気で考えている人に、少しだけ実務的な話を残しておきます。

まず、お金の話

専門学校や養成所に通う場合、おおよそ200万〜400万円ほどがかかると見ておいてください。
そこに2年間の生活費が上乗せされます。

親の援助を受けられるのか、それとも自力でなんとかしないといけないのか。これは進路を決める前に、しっかり自分と家族で話し合っておいた方がいいです。

アニメの仕事だけに、こだわらないこと

「声優」と聞くと、どうしてもアニメのアフレコのイメージが強くなりがちです。
ですが実際には、洋画の吹き替え・ナレーション・CM・ラジオ・イベントの司会など、声を使う仕事はたくさんあります。今の時代ならYouTubeも立派な領域のひとつです。

私が学校でナレーションの先生に聞いた話で、いまも印象に残っているのが「結婚式の司会は、実は単価が高い仕事のひとつなんだ」というものでした。

当時の相場と今では事情が違うと思いますが、声を仕事にする道は、想像よりずっと広いです。

ひとつの形にこだわりすぎず、いろんな現場で経験を積んで、人脈を作って、自分の声で食べていく道筋を探してみてほしいと思います。

編集部より

この体験談の芯は、声優を諦めた理由を「心の弱さ」と自分で名指ししながら、最後にそれを静かに撤回している点にあります。声優を選んでいても、就職した会社で1ヶ月で限界を迎えたように、たぶんどこかで折れていた——そう振り返るとき、問題は”夢か安定か”という進路の分岐ではなく、当時の自分がまだ社会とうまく折り合えていなかったことの方に移ります。進路選択の記事は「どちらを選ぶべきか」に答えを求めがちですが、この一本は、選択肢の手前にある本人の状態こそが結果を左右することを、静かに示しています。

夢を諦めることも、選んだ仕事から早く離れることも、それ自体は失敗ではありません。むしろ、何に向いていて何がしんどいのかを知る時間は、どの道を選ぶにしても必要なものです。

困った時の選択肢

【夢の次の一歩を、これから探したい方へ】

専門学校や養成所を出たあと、「夢は一度置いて、まずは社会に出てみたい」と思ったとき、職歴が浅くても未経験から正社員就職を支える就職支援サービスがあります(東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・大阪・京都・兵庫・福岡の方が対象)。研修で基礎から学べるタイプなので、社会との折り合いに不安がある人ほど、入口にしやすいかもしれません。

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