会計事務所2ヶ月で退職|未経験27歳が舌打ち所長と熱でも出社強要で限界きた話

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「病院へ行った帰りに、会社に来れるよね?」

熱でフラフラの体で電話をかけた私に、上司から返ってきた言葉です。

その瞬間、涙が止まらなくなりました。1年は頑張ろうと思っていたはずなのに、その電話を切った後、すぐに「もう辞めよう」と決めました。

これは、簿記2級を取得した27歳の私が未経験で会計事務所に飛び込み、わずか2ヶ月で限界を迎えた話です。

簿記2級を取った27歳、ようやく見つけた就職先

簿記2級を取得した私は、せっかく勉強した知識を活かしたいと思い、会計関係の求人を探していました。

しかし、現実は厳しかったです。

未経験という壁は想像以上に高く、面接に行っても採用されず、毎回のように落ち込んで帰る日々。「もう27歳なのに、こんな調子で大丈夫なのかな」と不安が積み重なっていきました。

そんなとき、ふと目に留まったのが「常時求人を出している」会計事務所でした。

「ここなら採用してもらえるかもしれない」

そう思って応募したのが、今振り返ればすべての始まりでした。

面接では所長が穏やかに微笑みながら、「未経験でも大丈夫ですよ」「うちは育てるのが得意なんです」と優しく話してくれました。

ああ、ようやく自分を必要としてくれる場所が見つかった。そう思って、私は内定を喜んで受けました。

入社初日、所長は別人になった

しかし、入社初日に違和感が走りました。

理解できないところがあって、所長のところに質問に行ったときのことです。

所長はパソコンの画面を見たまま大きなため息をつき、続けて舌打ちをしました。

「これぐらいの仕事できないで、社会人やっていけないよ」

追い打ちのように言われました。

「なんでも聞きに来ずに、今後は自分で調べないと。こっちも忙しいからイライラする」

私は固まってしまいました。

面接のときに優しく微笑んでいた人と、目の前にいる人が同じ人物だとは思えません。別人としか思えませんでした。

新人が分からないことを聞きに行くのは当然のことです。それなのに、初日からこの対応。

私は何か間違ったことをしたのだろうか。そう自問しながら、その後は質問することすら怖くなりました。

20歳以上年上の職員に囲まれた孤立感

会計事務所の職員は、私より20歳以上年上の方ばかりでした。

朝、出勤して「おはようございます」とあいさつをします。

しかし返ってくるのは、こちらをジロジロと品定めするように見る視線だけ。あいさつの声すら返ってきません。

私の何が悪いのだろう。毎朝、その視線を浴びるたびに胃が縮む思いでした。

休憩時間も地獄でした。

職員同士の会話に少しでも入ろうとすると、「あなたには関係ないでしょ」「分からないなら黙ってて」と否定の言葉が返ってきます。

20歳以上年上の方が多く、話題も合わなければ、入る隙間もありません。だんだんと、休憩時間は別の部屋に逃げて、ひとりで時間が過ぎるのを待つようになっていきました。

ここに自分の居場所はない。そう感じる毎日でした。

年上の職員ばかりの職場で人間関係に苦しんだ体験談は、こちらの記事もあります。

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終わるたびに始まる「間違い探し」という地獄

私の仕事に対する周囲の対応も、独特でした。

私が入力作業を終えると、所長や他の職員が自分の仕事の手を止めて、私が入力したデータの間違い探しを始めるのです。

最初は「みんなで一生懸命にミスがないか確認してくれている」と思いました。新人だから当然のフォローだろう、と。

しかし数週間が過ぎて、ようやく気づきました。これは、いじめだったのです。

ミスが見つかると、人格否定の言葉が次々と飛んできました。

・「あなたは性格が荒いから、仕事にも影響しているのよ」

・「こんなんじゃ、決算なんて任せられない。自分がやったほうが早かった」

聞いているだけで心が削られていきました。

しかし、もっとつらかったのはミスが見つからない日でした。

・「こんなこと、誰でもミスしないのは当たり前」

・「ミスがないからって、調子に乗ってはいけない」

ミスをすれば人格否定。ミスをしなければ「調子に乗るな」。

どちらに転んでも責められる、出口のない構造でした。その場にいるだけで全身がしんどくて、毎日帰りの電車で「明日もまたあそこに行くのか」と憂鬱な気持ちでいっぱいでした。

熱で電話したら「病院帰りに会社に来れるよね?」

それでも私は「1年は頑張ろう」と思っていました。

月収は20万円。会計事務所としてはそこまで悪くない条件です。残業時間は多く毎日終電で帰る生活でしたが、それでも「ここで耐えれば、簿記の知識を活かしたキャリアが築ける」と自分に言い聞かせていました。

転機は突然訪れました。

ある朝、目が覚めると体が重く、熱を測ると高熱が出ていました。

事務所に電話で連絡すると、上司から返ってきた言葉が——

「病院へ行った帰りに、会社に来れるよね?」

電話を切った後、しばらく動けませんでした。

熱でフラフラの体で病院に行き、その足で会社に来いと言われている。普通の感覚なら、「ゆっくり休んでね」「お大事に」が返ってくるはずです。

私はここまで人として扱われていないのか。涙が止まりませんでした。1年は頑張ろうと思っていた気持ちが、その瞬間にぽっきりと折れてしまいました。

「ここで頑張らなくても、他に頑張る場所はあるはずだ」

その日、私は退職を決意しました。入社からわずか2ヶ月のことでした。

「常時求人を出している会社」の罠

退職後、当時を振り返って気づいたことがあります。

「常時求人を出している会社」には理由がある、ということです。

私が応募した会計事務所も、私が辞めた後すぐにまた求人が出ていました。

業務量が多くて人が必要、という理由ならまだ理解できます。しかし、人がすぐに辞めていくから常時募集している会社が一定数存在するのです。

そういう会社の特徴は——

・人間関係が悪く、新人が定着しない

・パワハラや過剰な叱責が常態化している

・労働環境が悪く、誰も長続きしない

このような構造的な問題を抱えていることが多いです。

求人サイトを見て「ここはずっと募集が出ているな」と感じる会社には、必ず何かしらの理由があります。

応募する前に、その会社の口コミサイトをチェックしたり、面接で職場の雰囲気をしっかり観察したりする時間をかけたほうがいいです。

私のように勢いで応募してしまうと、入社してから後悔することになります。

不動産経理に転職して3年——あの2ヶ月で気づいたこと

会計事務所を辞めた後、私は不動産関係の経理職に転職しました。今もそこで3年間働き続けています。

転職先では、簿記2級の知識を存分に活かせています。

決算業務、申告書の作成、日々の仕訳。会計事務所での2ヶ月は短い期間でしたが、その間に決算業務や申告書作成を経験させてもらえたことは、確かに財産になりました。

人間関係も穏やかで、あいさつを返してくれる人がいる。質問をしても怒鳴られない。熱を出したら「ゆっくり休んでね」と言ってもらえる。

当たり前のことが、当たり前にある職場の安心感を、あの2ヶ月を経験したからこそ深く感じられます。

「自分に合わない職場は、早めに見切りをつけたほうがいい」

これが、あの2ヶ月で得た一番の学びです。

限界を迎えて退職した後、次の仕事で回復した体験談は、こちらの記事も参考になります。

転職活動せずに退職した私が再就職するまで|月80時間残業からの脱出体験談

これから会計事務所を目指す人へ

簿記の資格を活かして会計事務所で働きたいと考えている方へ、私の体験から伝えたいことがあります。

会計事務所の仕事自体は、やりがいのあるものです。

・様々な会社の会計に触れることができる

・決算業務や申告書作成で実務経験が積める

・簿記2級の資格を実践で活かせる

これらは間違いなく事実で、私自身も仕事内容そのものは楽しめていました。

しかし、職場選びはとても大切です。

「常時求人を出している会社」「面接で必要以上に優しい所長」「年上の職員ばかりの閉鎖的な空間」——こういった要素が重なる会社は、入社後に苦労する可能性が高いです。

口コミサイトで評判を確認する。面接で実際に働く現場を見学させてもらう。可能なら、現職の社員と話す機会を作る。応募前のひと手間で、その後の人生が大きく変わります。

そして、もし入社して「ここは違う」と感じたら、無理をしないでください。1年も2年も我慢する必要はありません。

私のように2ヶ月で見切りをつけても、次の場所はちゃんと見つかります。自分に合う職場で働くことが、結果的に幸せに繋がるのです。

事務職を目指す方は、対極の「ホワイトすぎる事務職」体験談もどうぞ。事務職にはこんなに振れ幅があると分かります。

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