子どもが熱を出した。ただそれだけのことで、次の日から私は職場で無視されるようになりました。
これは、私が医療事務として働いていた頃の話です。
📌 体験者プロフィール
・性別・状況:女性(当時、幼い子ども2人を育てながら勤務)
・業界・職種:医療事務(受付・レセプト業務)
・雇用形態:正社員
・企業規模:少人数の職場
・退職状況:退職済み(その後、一般事務職へ転職)
・体験形態:実体験ベース
※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。
子どもがいると働きやすい、なんて大嘘でした
医療事務は女性が多い職場です。だから「子どもがいても働きやすいはず」と思っている方は、きっと少なくないと思います。
でも、私が勤めていた職場は、まったくそんなことはありませんでした。むしろ地獄でした。
もちろん、職場によって環境はまったく違うので、一概には言えません。ただ、私がいたところは、少なくとも子育てへの理解なんて、かけらもない場所でした。
小さい子どもがいれば、風邪を引いて、どうしても休まなければいけない日が出てきます。それは仕方のないことですよね。
でも、その「仕方ない」が通じないんです。休むと、嫌味をものすごく言われました。
一番理解がなかったのは、年配のベテランの女性でした。その人にも子どもはいます。ただ、もう大きくなっていて、子どもの事情で急に仕事を休むということは、今はない。しかも一人っ子で、体が強かったそうで、その子が風邪を引くことは滅多になかったと言っていました。
だから、わからないんです。休んでしまう側の気持ちが。
我が家は子どもが2人いて、しかも2人とも風邪を引きやすい。一人がもらってくると、兄弟でうつし合いになる。長いときは、1週間近く休まなければいけないこともありました。
1週間休んだあとなんて、しばらく嫌味を言われ続けて、いじめられて。本当に最悪でした。
周りの人たちも、自分にとばっちりが来るのが嫌なんでしょうね。みんな、見て見ぬふりでした。
「事務員のことは事務員で解決して」
あまりにも辛くて、一度、病院の院長に相談したことがあります。
こんなに嫌味を言われて、休むたびに肩身の狭い思いをして、もう限界なんです、と。
でも、返ってきたのは「事務員のことは事務員で解決して」という言葉でした。それきり、知らん顔です。
上に立つ人がこれなんだから、どうしようもないですよね。
本当にすごく辛くて、何度も辞めようと思いました。でも、新しい職場に変える勇気が、当時の私にはなくて。しばらくは、ただ我慢していました。
レセプト期間は夜9時過ぎ、子育てとの両立なんて無理でした
医療事務は「子どもがいても働きやすい」とよく言われます。でも実際は、残業が多くて、夜も早く帰れない。小さい子どもがいながら続けられる仕事では、正直ありませんでした。
医療事務には、レセプトという業務があります。月初のレセプト期間になると、夜9時を過ぎることなんてザラでした。
病院自体は5時半に終わります。それでも、レセプト期間じゃない普段でさえ、帰れるのは6時半くらい。
そこから家に帰って、ご飯を作って。毎日、本当にハードな生活でした。
正社員だったので、パートの家庭よりはお金をもらっていました。でも、もらっていたからこそ、簡単には辞められない。その板挟みも、しんどかったです。
休んだ罰は、無視と仕事の押し付けでした
子どもの事情で休んでしまったあと、職場に行くと、何が待っているか。
まず、ベテランの事務員に無視されます。
そして「迷惑をかけた罰」だと言わんばかりに、私一人に仕事を押し付けてくるんです。そのせいで、お昼ご飯を食べる暇もなく、一人で働かなければいけませんでした。
他の人たちも、私がそんな状態なのを知っているのに、何も言ってはくれません。みんなでさっさと休憩に行って、休憩時間が終わるまで戻ってこない。
私は、ご飯を食べる時間もないまま、一人で黙々と仕事をこなしていました。
帰るときも同じです。私だけ仕事を押し付けられて、そのまま残業。
本当に、地獄のような職場でした。
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資格を頼りに、思いっきり転職を決めました
そんな日々が続いて、私はもう、医療事務という仕事に良いイメージが持てなくなっていました。
だったら、職場をガラッと変えてしまおう。そう思って、転職を決意しました。
次は、普通の事務職に就こうと考えました。もともとパソコンの資格はいくつか持っていましたし、事務作業自体は医療事務で経験済みです。これなら、まだやれるかもしれないと思ったんです。
とはいえ、採用はなかなか決まりませんでした。何社も落ちて、辛い思いもしました。
でも、10社目くらいで、ようやく採用していただけたんです。
そのときは、本当にうれしくて。やっと、あの職場を辞められる。その喜びで、胸がいっぱいでした。
引き止められても、思いをぶちまけて辞めました
いざ辞めるとなると、あれだけ意地悪をしてきたベテランの女性に、引き止められました。
もともと人が少ない職場だったので、辞められると困るんでしょうね。
でも、もう我慢する必要はありません。私は、これまで溜め込んできた思いを、全部ぶちまけて辞めました。
そのときは、本当にスカッとしました。
ベテランの女性は「今まではごめんね」と言ってきました。でも、今さら謝られても、許すことはできませんでした。私は、その言葉を無視して辞めました。
転職してわかった、仕事は人間関係で決まるということ
転職した先の職場は、前とは比べものにならないくらい働きやすい場所でした。子どもに対する理解も、ちゃんとある。本当に、転職してよかったと思っています。
私を指導してくれる先輩には、子どもが3人いました。だから、子どもを持ちながら働く大変さを、心の底からわかってくれたんです。
私が休んでも「仕方ないよね」と、先輩のほうから積極的に言ってくれました。休んだからといって意地悪をされることなんて、一度もありませんでした。
同じ「休む」でも、こんなに違うのか、と。その職場を仕切っている人しだいで、そこで働く人の意識は、これほどまでに変わるんだと、改めて思い知りました。
仕事の内容も、もちろん大切です。でも、それ以上に、人間関係のほうがずっと大切なんだと、今は思っています。
仕事は、ある程度やる気さえあれば、できるようになる。やればやるほど、成長していくものです。だからこそ、最後に効いてくるのは人間関係なんだと思います。
やっぱり、尊敬できる人のもとで働きたい。あの経験を経て、心からそう思うようになりました。
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職場の人間関係に、消耗しきってしまう人へ
同じ医療事務でも、それを回す人しだいで天国にも地獄にもなる。私が身をもって知ったのは、結局それでした。休みたくて休むわけじゃない日にまで責められる環境は、真面目な人ほど静かに削られていきます。
辞めるのは逃げではありません。合わない場所から自分を連れ出すのも、立派な選択です。もし今、当時の私と同じように出口が見えなくなっているなら、下の窓口を、気持ちの逃げ道のひとつとして知っておいてください。
困った時の選択肢
【女性が多い職場で、人間関係に消耗してしまった方へ】
女性の多い職場は、仕事内容そのものより「人」で消耗してしまうことが本当に多い場所です。働き方や人間関係で今の職場に限界を感じているなら、女性の転職支援に特化したエージェントに、一度ぐちを聞いてもらう感覚で相談してみるのもひとつの手です。(対応エリアは首都圏が中心の傾向です)
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面談予約後の無断キャンセルはお控えください。事前連絡なくキャンセルされた場合、以後のご利用が難しくなることがあります
そのほか、状況に合わせて選べる窓口を挙げておきます。
・辞めたいのに引き止められて、自分では言い出せそうにない方は
・心も体も、もう限界に近いと感じる方は、抱え込む前に、自分の気持ちを整理するセルフケアから
→ 心のAIパートナー【Awarefy】(自己理解・セルフケアアプリ)
公的な窓口としては、残業代の未払いやハラスメントについては総合労働相談コーナー(厚生労働省)が、気持ちがつらくて誰かに聞いてほしいときには、よりそいホットライン(0120-279-338)が、無料で相談に乗ってくれます。
気持ちの整理は、誰かの言葉を借りるところから始まることもあります。仕事や人間関係に疲れたとき、同じように迷った人の本を、まず無料で試してみる方法もあります。
・読んでみる → Kindle Unlimited(30日間無料体験)
・聴いてみる → Audible(30日間無料体験)
受付やレセプトで一日中パソコンと向き合っていると、目の奥がじんじんと重くなってきます。その負担を少しでも減らすために、PC作業用のブルーライトカットメガネを使っている人もいます。

